43歳です。上の奥歯を2本抜くことになりました。その奥の歯も、根が痛んでいてブリッジはできないと言われました。選択肢はインプラントか部分入れ歯とのことですが、入れ歯は金具が見えそうですし、この年齢で周りに入れ歯をしている人もいないので正直抵抗があります。かといってインプラントも30年後、40年後にどうなっているか分からないと思うと不安で、決めかねています。
若い方でも入れ歯つかっておられます
少なくとも、はる歯科クリニックでは、30代40代の患者さんで入れ歯つかってる方、意外といらっしゃいますよ。
入れ歯って「おじいちゃん、おばあちゃんのもの」というイメージがありますよね。でも、そんなことないです。将来的にはインプラントを検討したいけど、お金貯めるまでは保険の入れ歯という若い方もいますし。
実は歯を抜いたあと、そのまま何も入れないでいると、隣の歯や噛み合う歯が、空いたスペースにどんどん動いてきてしまうんです。噛み合わせが変わって、あとから矯正治療が必要になることもあります。そうなると、時間もご負担も余計にかかってしまう。
分かりやすく言うと、入れ歯でもインプラントでもいいから、何か入れておかないといけません。年齢は関係ないですよ。
笑ってみたら金具が見えるか見えないか分かります
金具(バネ)が見えそう、というご心配。これも、決めつけるのはまだ早いです。
私は設計の段階で、患者さんに鏡の前で「ちょっと笑ってみてください」とお願いします。そして「金具はこのあたりに来ますよ」と、実際にお見せするんです。
というのも、ニッと笑ったときの口角の上がり方って、人によって全然違うんですよ。金具をかける位置は入れ歯の設計で決まりますし、お口の形によっては、見えない方は本当に見えないんです。逆に見えやすい位置になりそうなら、それも正直にお伝えした上で、設計に自由度が増す自費の入れ歯を検討するのか含めてどうするかを一緒に考えます。
模型を見て、触ってもらう
ちなみに自費の入れ歯を検討される患者さんには、私は必ず、保険の入れ歯と自費の入れ歯の模型を両方お見せします。そして実際に模型を触ってもらいます。
自費の入れ歯は歯茎と金属床との段差がないんですよ。「これなんですけど、どうですか」って聞くと、患者さんも「すごーい」って言って納得してくれる。目で見る感覚だけではなく手で触る触覚もすごい大切ですよね。
もちろん保険の入れ歯を使ってみて「これで十分」と思えば、そのまま使っていただいて構いません。押し売りはしません。使ってみて初めて分かることをもとに、その先を考えればいいと思っています。
インプラントの30年後は分からない
インプラントにももちろんメリットはありますが、30年後も大丈夫かと聞かれると、少なくとも私は「大丈夫ですよ」って言葉は絶対に言いません。
例えば寝たきりになってしまった場合はどうするの?という問題は、やっぱり取り外しができる入れ歯の方が調整できるしメリットが大きいかなと思います。
だから「30年後医療がすごく進歩してるから、それこそ30年、40年寝たきりになっても、例えばいいお薬とか、いい治療の仕方とかがもしかしたら出来上がってるかもしれませんよね、30年後、40年後は。でも今は30年後40年後も大丈夫とは言えません。」といった内容をお伝えしています。
とにかく保険の入れ歯でも自費の入れ歯でもインプラントでもメリットとデメリットを全部お話しして、患者さんが納得して選べるところまでお付き合いする。それが誠実なやり方だと思っています。
入れ歯は難しい。でも信用できる歯科技工士がいるから、自信をもって提案できる
少し脱線しますが、個人的にはインプラントはそれほど難しい治療法ではないと思っています。ただ入れ歯はインプラントのように骨に打って安定させているわけでないので、どうしても動きがでますし、それを計算して設計・製作していくのですごく難しいです。
はる歯科クリニックには、難易度の高い製作も対応できる技術力の高い歯科技工士がいます。
歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士という立場で、みんなが一つの輪の中で、患者さんのためにしっかりと役割を果たして、患者さんに向き合い、いい入れ歯をつくっていく。これが、はる歯科クリニックの入れ歯づくり秘訣です。
迷いごと、持ってきてください
模型を見て触って、鏡で笑ってみて、メリットもデメリットも全部聞いて。それでも迷ったら、また一緒に考えましょう。
カウンセリングでお話しして、患者さんの表情が「あ、通じたな」と変わる瞬間があるんです。私、あの瞬間が本当に好きなんですよ。だから、決めかねている方こそ、どうぞその迷いごと持ってきてください。
